教師として…

さて、何からお話しましょうか…と、迷ってしまうほど、話したいことは沢山ありますが、今回は、教師(教室)とお母さん(親)の関係について、私の考えをお話したいと思います。

「子供は可愛い!!」とばかり言ってはいられないのは、親も教師も同じ。子供の一生を預かる親が長期戦なら、目標達成の為の教師は短期決戦といったところでしょうか。地域によって、多少の感覚や目標の差はあっても、日々主役であるお子さんの進化を促すべく、脇役として沢山の大人が奮闘しているわけですね。勿論、子供たちもそうした空気を敏感に読み取り(どんなに小さくても)、試行錯誤するのです。

 私は、教師(教室)の役割の一つに「お母さんの良き友であること」を挙げたいと思います。"馴れ合いの関係(イエスマン)"になるということではなく、"切磋琢磨する対等な関係"である事が必要だということです。双方が、良い影響を与えあう魅力的な存在になることを目指すうえ、お互いを厳しく評価はする目を持たなくてはいけないのです。
でも時々お母さんの中には、自分に対する評価ばかり気になさる方があります。"良いお母さん"という体裁ばかり整えようとなさるのです。「目標達成の為には、教科書通りのお母さんにならなくては…」と、一生懸命の形を間違えてしまわれた為なのでしょう。とても残念なことに。
でも逆を考えてみてください。こちらが"良い教師"に見えるよう、体裁ばかり整えていたとしたら…きっと皆さんこうおっしゃるでしょう。「良い教師かどうかは、子供の成長を見ればわかりますから、そんなアピールは結構です!!」と。
そうなんです!!"良い○○"かどうかは、必ずお子さんを通して見えてくるものなのです。それは、お互い様なのです。ですから、一方的な評価を下す上下関係を作り出す必要は、全くないのです。

「自己紹介してください」と言われたとき、妻・母親という以外に、皆さんはどれ位自分を語ることが出来ますか。そして、何者にも所属しない"自分"を評価するものさしは何ですか。残念ながら、こうした事を明確に語れない方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか。でもだからこそ、妻とて母親としての自分が大切に思えるでしょうし、そこに何らかの評価が欲しくなるのも、あたりまえなことだと思います。(私だって、そう思います!!)
でも、幼児教室はそれを求めるところではないということを忘れないでください。"良いお母さん"かどうかを評価してくれるのは、きっと我が子でしかないような気がするのです。ご褒美の形は、それぞれ違う形でやってくるのではないでしょうか…。

私は今、現場をすっかり離れてしまいましたが、いつかまた何方かの"良き友"として、お役に立つ日が来るかもしれません。そしてまた、沢山の素敵なお母さんたちと過ごす、ちょっぴり緊張した時間が私を成長させてくれることを楽しみにしています。


BackNumber : 親として・・・

= PROFILE =

牧野あゆみ:知育教材クリエーター
十数年に渡り、有名幼児教室で絵画造形指導・オリジナル教材の提案や作成を行い、受験指導に携わる。また一方、イラストレーターとしても活動。現在その経験を生かし、”手作りの知育遊び”を提案している。一児の母

Hello!!
牧野あゆみです。私は、このページから発信される“知育情報”を担当する
ことになりました。十数年にわたる幼児教師での教師経験に基づく知識や、幼稚園受験を経験した一児の親としての視点から、様々な情報を丁寧に伝えられたら・・・と考えています。


Copyright(c)2007.モッキンバードトレーディングCo.All Rights Reserved